ソルボンヌK子のブログ

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漫画の描き方(作画編)

漫画の描き方。なんてものをちょっと。


 漫画は、時間がかかる。私は飽きっぽいから、実は不向きである。でも、それはそれで、4コマとか描けばいいので、どうにかなる。


 昔、初めて読んだ「漫画の描き方」は、りぼんに、読み物として連載してあった、巴里男の漫画の描き方だった。


 物差しの両端に一円玉をテープで止めると、定規で線を引いたとき、擦らなくていいよ、ってアイデアに感心した。片側が斜めになってる定規なんてなかったからね。


 そういうことは、人に習わないとわからない。そもそも、漫画って、青インクで、紙の表と裏に描くものだって思ってたし。網トーンも、みんな手で描いてると思ってた。


 時は移り、パソコンで描く時代になったが、まだアナログで描いてる人もいる。その、アナログの描き方を少々。


 ストーリー、ネームはまたいつかね。ネームが出来た後、どうやって、早く描くか。


 まず、ネームを写す。あ、ネーム描くときは、なるべく下絵のようには絵を入れないこと。だれが何をしゃべってるかがわかれば、人物は、アルファベットでよい。下絵を入れろなんて編集が言ったら、ただちに担当変えを考えましょう。


 ネームを写すときは、自分のネームをあれこれ考えない。とにかく機械的に写す。下絵を入れるときに考えればいいと思って、ひたすら、コマの縦と横の線が曲がらないように気を付けて、写す。下絵なんか描いてはいけない。枠線と、セリフだけ写す。


 次に、下絵を入れる。ここでも、深く考えない。構図だけをちょっと考えて、早く描く。だから、表情とかは、後回し。服の細かいとこや、脇役とかはテキトーに、当たりだけつけて、全体をざっと描く。


 ざっと描いたら、ペン入れをする。まず、枠線を入れる。枠線の手前に絵がはみ出してるところは、後でつぎ足す。吹き出しや、描き文字が枠の手前にあるときは、吹き出しを先に描いたほうがいいかも。


 枠の次は、吹き出し。人物の前にある描き文字などを入れる。人物を早く描きたくても、我慢する。


 そして、人物のペン入れ。主役級の人物を先に入れる。同じ場面は一気に。次の日に描くと、服が違ったりするのです。慣れないうちは、顔も変わったりします。でもねえ、読む人は、髪型で区別するから。逆に、違う顔を描くほうが難しいと気づく。


 脇役は、背景と同じだと考えて、背景と一緒に描く。背景は、やはり、同じ場面をまとめて描く。時間がかかるものは、後回しで。さっさと消しゴムかけられるページを作る。


 消しゴムかけられるところは、順次、かけて、ベタ、ホワイトまでやっとく。この段階
で、一応は、完成と言える。トーンは、時間との兼ね合いでよい。


 この手順を守ると、一人でも、早く仕上がる。ネームのときに、下絵を丁寧に入れ、うっとりしてるような人は、メインシーンだけ立派に描いて息絶えるのだ。


 背景も、自分のイメージにはなかなか届かないものしか描けないが、それに引きずられて人物がしょぼくなってはいけない。背景なんて、どうすれば早くテキトーなものが描けるかを考えればいいのだ。人物より立派なものを描く人は「まあじょうすねえ」って言われておしまい。上手な人は、かわいそうなくらいいる。いやー、ほんと、かわいそう。って思って、がんばりましょ。

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