決算書の読み方
フツーの人にとっての簿記は、P/Lだけでいいと思う。
収入から経費を引いて、利益が出たら、それに税金がかかる。
経費は人によって違うから、一つずつ覚えていかなければならない。まあでも、間違ってたとしても、「えー、知らなかった~。」でいいので、テキトーにやっててよろしい。
会社で、経理をやってない人で、「決算書がわかるようになりたい」という人、そういう人にわかるように書いてみます。
決算書は、何種類かある。貸借対照表、損益計算書が基本で、他にもよくわかんないものが3つぐらい。
貸借対照表と損益計算書を見て、ああ、これねと思えるぐらいになれば、いいでしょう。
損益計算書は、字のごとし、損(経費)と益(収入)の報告書です。
一番上に、売上が来る。収入は、いろんなものに分けられている。その会社の、メインの稼ぎが、「売上」です。
一番下が、「当期純利益」。この売上と利益の間がややこしい。でも、収入か経費か、なんだよね。そう思えば、その会社の具体的なものを覚えていくだけ。
やっぱ、おおざっぱにされると、その会社に投資していいかどうかわからないので、細かくしてるわけ。あと、税務署としては、ごまかしてないかどうかチェックするためね。
貸借対照表は、会社が何を持ってるかという表ですね。たいていは、左右に分けて書かれてます。
左が、実在する「資産」。上のほうから、すぐキャッシュになるものが順番に書いてある。一番上は、「現金預金」。預金は、一年以内の定期預金ね。一年以上は解約大変だから、下のほうにあります。
つまり、会社が倒産したときに、差し押さえて、貸借対照表を見て、上にあるものから持っていくの。自社ビルとかは、すぐ売れないから、下のほうにあります。現金の次には、手形とか売掛金、短期貸付金、商品など。
で、貸借対照表の左の「資産」を見て、その合計が10億円とかだったりして、立派な会社だなあって思うとしても。
右に行きます。右上に、借金があるのです。
会社はたいてい、銀行とかからお金を借りています。5億円借りたとしたら、5億はキャッシュで左上にあるけど、それって、借金だから、返さなきゃいけないじゃん。
だから、右に、借入金ってのが書いてあります。左と右がイコールになるのが、貸借対照表です。
資産が10億あっても、借金が5億だったら、その会社、差し押さえても、マックス5億しか取れないよ。
借金の下には、「資本金」コーナーがあります。
株式を発行して、会社を作ったとしたら、株主から、資本金の額だけ現金をもらってるんですね。だから、資本金5億と書いてある。
資本金の5億は、株式の発行で、株主からもらった現金5億。
で、その資本の5億と、借金の5億の現金で、仕入れたり、クルマ買ったり、ビル建てたり、現金がいろんな「資産」に化けるんです。車も一応売れるから、資産です。
まとめると、貸借対照表は、左に実物。右はその実物の理由、ですね。それが貸借対照表です。
株主は、会社が倒産したら、出資したぶんを取り戻したい。銀行は貸した金を取り戻したい。決算書は、重要ですね。自分の出資が、どんな資産に投資されて、売上と利益はどれぐらいなのか、配当は正しいのか、チェックしたいですね。
株主じゃなくても、会社の会議に出るようなおっさんになると、貸借対照表がどーたらいう経理の若造に舐められたくないもんね。
簿記っていうと、逃げたくなるでしょうけど、会社の財布の読み方は、試験と違うから、貸借対照表、ちょっと覚えましょうよ。
いきなり全部は大変だけど、基本は同じだから、慣れてくれば、大丈夫。
しばらくその話を書きますので、よろしく~。