貧乏な主人公の夢は現状維持だった。
ハングルは、放置になっている。前半は文章の丸暗記がんばっていたのだが、カタカナで覚えてしまい、文字が覚えられない。
後半はもう文法がついていけなくて、暗記もしていない。
4月号が発売されていたので、見てみた。ドラマで使う言葉を教えるがテーマらしい。また同じようなのか、だったら手持ちをリピートしてようかなと思ったら、最初の月は、文字の覚え方である。これはもう、買わなくては!
テキストの後ろのコラムは、食事とか文学とか。文学の紹介に、面白い話が書いてあった。
1970年代。主人公の20代の女性は、両親と兄が二人。父は、事業に失敗して家庭は貧しくなった。女性は、地味に働けば大丈夫よと家族を励ますが、両親や兄たちは地味な仕事をしたくない。ある日彼女を残してみんなは自殺した。
ここで、普通なら、女性は悲しむのだが、なんと彼女は、
「バカな親兄弟!」と言う。そして「彼らが死んでまで拒否した貧しさと私は今親しい道連れである。なんという快感!」と言うのだ。
すごいなあ、この主人公。感動ですよ。1970年代って、日本ではバブル前だけど、高度成長期が過ぎたころ?熱くなるものがない時代。フォークはダサくなり、ユーミンがブイブイだった。
私はアシスタントで貧乏だったけど、夢は持てた。この主人公はビッグになるという夢は持てない工場労働だったのか。そしてそれで満足だったのね。
で、主人公は、ある男性と同棲する。彼も労働者だ。愛とかより、二人で暮らせば煖房費が半額になるからというのが彼女の理由だった。
彼女の感情はいったい。貧乏は恋とか夢とかも壊してしまうのか。
そしてある日、男性がいなくなる。しばらくして、彼は立派な服を着て戻ってきた。
「実は僕は金持ちの息子だが、父が、修行しろと言って、社会勉強のため働いていたんだ」
父、息子が働くのはいいが、同棲はいいのか?
「父に君のことを話したら、同情し、うちの小間使いにして夜学に行かせてやると言ってる。よかったね」
男!お前の感情はないのか?彼女が好きだから同棲したんじゃないのか?こんな息子じゃ社会勉強になってないぞ。ふつー、この展開は、嫁にするだろうが。
彼女は激怒する。自分の貧乏を否定されたのだ。え?そうなの?私なら喜ぶけど。
まあそういう文学です。有名らしいです。彼女は彼を追い出し、自分の誇りを守ったのでした。終わり。
いや~。なんか違う~。でも、こんな男も嫌だけど。だけど、同棲とかの理由は、共感できるね。支出が半分になるという。スペースも半分だけど。
私は今、再び貧乏生活だが、自由という時間をある程度手に入れたので、満足度は高い。不満はきりがないけど。では明日もまだ自由をエンジョイしましょう。