黒字倒産の例
200万で会社をスタートさせました。
50万で商品を買ってきました。
商品が、40万円ぶん、80万円で売れました。
今、手許にある現金はいくらでしょうか?
200-50+80=230万円ですね。よくできました。
しかし。世の中、なんでも現金決済じゃないですね。
200万円で会社をスタートさせました。
商品は、掛けで買いました。現金200万円は、まだあります。
商品40万円ぶんが、80万円、掛けで売れました。現金は200万のままです。
この現金で、自社ビルを建てました。無理がありすぎるけど、伊豆の山奥の別荘地には、250万の物件があるのです。
給料とか光熱費とかはちょっと置いといてください。
自社ビルは、経費になる?不動産は、買った瞬間は、経費になりません。が、減価償却って知ってる?何年かかけて、少しずつ経費になるんです。今年分は、5万円が経費でした。
この会社、売上80万、原価(商品の)40万、原価償却費5万なので、利益が35万です。税金は、14万です。
しかし。売上の80万は、掛けなので、まだもらえていません。
その前に、商品の掛けの、50万の支払い期限が来てしまいました。
会社は、不渡りを出してしまい、倒産です!
これを、黒字倒産と言います。
決算書で利益出てるのに、掛けが払えず、倒産するというケースでした。
こんなことがないよう、決算書には、キャッシュフロー計算書というのがあります。
キャッシュ(現金)だけで損益計算書を作るのです。この会社は、売上はゼロ、経費もゼロです。しかし、自社ビル代として、200万の現金が出て行ってます。現金だけ見ると、マイナス200万(投資ってことだけど)です。(正確にはもっと細かい計算があるけど、ここでは無視して)
普通の決算書では、儲かってるのに、キャッシュフロー計算書では、マイナスです。
ちょっと不安な会社になってしまいました。
という、いろんな見方ができます。
キャッシュフローでした。